差分と増分バックアップの違い 再掲

「差分と増分バックアップの違い」を以前 2012年に裏ブログで取り上げました。

今まで「LB イメージバックアップ 11 pro」のバックアップには「差分」しかありませんでした。

今回のWindows10 対応のアップデーター
「LB イメージバックアップ 11 pro SP1(ServicePack1)」
から新機能として「増分」バックアップも可能になりました。

そこで、再度「差分バックアップ」と「増分バックアップ」のメリット、デメリットを再度ご案内いたします。

どちらも「バックアップ前の比較」時間がかかりますので、「フルバックアップ」を複数とった方が早いのは変わりません。

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バックアップには「差分」と「増分」があります。
その違いは何でしょうか。
ここに「基本データ」があり、1週間かけて「あいうえお」とデータが更新されるとします。
「差分」
「基本データ」だけと比較して、毎回変わった部分をバックアップします。
月「あ」
火「あい」
水「あいう」
木「あいうえ」
金「あいうえお」
をバックアップします。
「増分」
「基本データ」と更に「前日」までのバックアップと比較して、
月「あ」だけ
火「い」だけ
水「う」だけ
木「え」だけ
金「お」だけ
とバックアップします。
それぞれの利点・欠点はあります。
「差分」
利点:「基本」と「差分」バックアップの1つで「復元」が可能です
欠点:バックアップ量とバックアップ時間がだんだん多くなります
「増分」
利点:バックアップ量と時間が少なく済みます
欠点:どれか1つのデータが無くなったり壊れると全て「復元」できません
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LB イメージバックアップでは「差分」を採用していましたが、SP1で「増分」も可能になりました。
「差分」当日のセクタ状況をベースと、「増分」はベースと前までのバックアップと連続して比較する為、バックアップには時間がかかります。
バックアップが長期にわたると、「差分」は容量が増えていくため定期的に不要のバックアップを消す必要があり、「増分」は全データを破損しない様に保存しておかないと復元が不可能になります。
どちらも運用には注意が必要です。