MP3について(その3)

音質を気にする方だと、MP3ファイルを扱う上でも目にすることの多い「ビットレート」という単語。何となく音質をかなり左右する感じが漂います。
Audials Tunebite 2016 Platinumやi tunesなんかでもこのビットレートというものを上げたり下げたり、変更(変換)をする事が出来るのですが、一体ビットレートとは具体的にどういったものなのか。
前回はMP3という形式そのものについてお話ししましたが、今回は、このビットレートというものについてお話したいと思います。

■【ビットレートとは】
1秒間に転送されるビット数、つまり「1秒間の間にどれくらいの量のデータを詰め込むか」という事を表したもので、「~kbps」という数値で表示されます。
1秒間の間にやり取りする(使用する)データ量が多ければ多いほど、その分だけ情報の再現度も高くなりますので、基本的に「ビットレートが高いほど音質は良くなる」と考えて問題ないです。

■【ビットレートの最高値と音質】
MP3でのビットレートの最高値は320kbpsであり、勿論この状態がMP3形式で一番音質の良い状態のものとなります。
ただし、どんなにビットレートを上げても、元より良い音質にはなりません。あくまでこの「~kbps」の数値が高い程、より元の情報を正確に再現できる(元の音源に近い音質で再生される)という事になります。変換を行う場合はなるべく音質の良い状態のものから行った方が良いでしょう。

■【具体的な音質の違い】
上記でも述べましたが、ビットレートが下がるほど音声ファイルを構成する情報量が少なくなるため、必然的に音質は劣化します。具体的に言うと主な違いは周波数域で、ビットレートを下げるほど基本的には高域の周波数が削られていきます。
とは言っても128kbps以上のものだと削られる音域はほぼほぼ人間の可聴域では聞き取ることの難しい超高音域の部分なので、まあよっぽど低いビットレートでない限りはあまり問題ないのですが…

という事で、またまた次回へ続きます。
次回はどのくらいのビットレートがちょうど良いのか等についてお話ししたいと思います。

MP3って?(その2)

前回はMP3の圧縮方式について簡単にお話ししました。

今回ももう少しMP3についてご紹介したいと思います。

■【MP3のメリット】

MP3の最大のメリットはそのサイズの軽さです。一般的な環境ではほぼCDと変わらない音質で聴く事ができ、なおかつ多くのファイル数を保存できるので、ご自宅のPC等に沢山の音楽を入れて楽しんだりipod等の携帯音楽プレイヤーで持ち運んだりするのに非常に適しております。

また、もう一つのメリットとして、MP3は互換性が高い形式であるため、現環境であれば大体の再生環境に対応できます。
他にもAAC等、MP3より圧縮率が高くて音質もより良い形式はあるのですが、この互換性を考慮すると、少なくとも現段階ではMP3が一番無難かと思われます(汎用性の最も高い形式です)。

■【実際にサイズ差を比較してみる】

上記でも記載しましたが、MP3の最大の魅力は音質が良い割に軽いという、そのサイズです。
…という事で、実際にファイルをWAVからMP3に変換し、どれくらいファイルサイズに差があるのかを比較してみたいと思います。

変換は折角なのでAudials Tunebite 2016 Platinumで行いました。

今回の例では10分の1とまではいきませんでしたが、変換前と変換後ではやはりファイルサイズが格段に違います。

■【実際の音質の違い】

この後いくつかのファイルでWAVをMP3に変換し、音質を聞き比べてみましたが、少なくとも手持ちのイヤホンでは正直違いはよく分かりませんでした…。MP3の方が若干音が軽い気がしなくもないような…?
なんにせよ、編集等を行うならともかく、プレイヤー等で普通に聴く分にはMP3で問題なさそうです。

…という事で、更に次回へ続きます。次回はビットレートについてのお話です。

MP3って?(その1)

音楽を聴く時、取り込む時、変換する時etc…度々耳にするMP3という単語。
現在恐らく最も普及している音声データの形式であり、多くの人が当たり前のように使っているものです。

Audials Tunebite 2016 Platinumでも、音楽を録音する際の保存形式は、推奨する形式として初期設定でMP3になっています。
今回はこのMP3という形式が、一体どのようなものでどんなメリットがあるのか等について、なるべく分かり易く書いていきたいと思います。

■【MP3とは】

通常、CDに収録されている音楽の記録精度は16bit・44.1kHzになっており(この「~bit」や「~kHz」の数値が高いほど音質は良いとされます)、これは無圧縮ですのでそのままだとかなり重たいファイルとなってしまいます。CDに限らずですが、こういった無圧縮の音声データを圧縮して軽くし、少ない容量で保存するデータ形式がMP3です。

■【どうやって圧縮してるの?】

その圧縮方式は、ざっくり言ってしまうと「人間が聞き取る事や判別する事の難しい様々な部分を思い切って全部削る」というもので、これにより人間の聴覚的にはCDに近い音質のまま、サイズを約10分の1程度まで軽くする事が出来ます。

もう少し具体的に言うと、「人間が聞き取れないレベルの音域・音量のものをカットしたり、マスキング効果(大きい音が鳴ると、それに近い周波数の小さな音が聴こえにくくなる現象)を利用して周波数の近い音を削ったり、更にそれに数学的な圧縮処理を加えたりしてデータサイズを軽くしている」、といった感じなのですが、あまり深く考えず「必要ない部分をカットしている」くらいの認識で大丈夫です。

■【MP3にするとどうなる?】

MP3に変換する事で、例えば元の形式がWAVだったとすると、50MB程あるサイズのファイルが5MB程まで圧縮できたりもします(ファイルによって実際の圧縮率には差異がありますが)。
(WAVは記録精度がCDとほぼ同じで、実際の音質もCDと同じくらい良い形式なのですが、無圧縮の音声形式ですので、その分ファイルも重くなります。)

■【音質は本当に変わらない?】

勿論MP3がいかにCDに近い音質で聴ける形式だといっても、色んな部分を削って圧縮しているため、劣化していないわけではないですが、「性能のいいスピーカーやヘッドホン、再生環境をご利用の際に意識して聴くと音のスカスカ加減や劣化具合等が気になる人は気になるかも」、という程度のもので、市販の一般的なスピーカーやイヤホンで普通に音楽を聴くくらいであれば、全くと言っていい程問題ありません。実際、音質は形式そのものよりも再生環境に左右される部分の方がかなり大きいです。

その2へ続きます。

ConvertX to Videoで字幕を追加

自分で撮影した動画に、『ConvertX to Video』で字幕(文字入れ)してみました。手順は下記の通りです。



最初に字幕ファイルを作成します。
「メモ帳」で、一般的な字幕ファイルのフォーマットで作成します。表示時間と文言を記載した、以下のようなフォーマットです。


いったん保存します。メモ帳は拡張子が「.txt」ですが、これを「.srt」に変更します。


↓ ↓ ↓


このまま使用すると文字化けしましたので、文字コードを変更します。右クリック「プログラムから開く」で「メモ帳」を選択します。


内容はいじらずに「ファイル」-「名前を付けて保存」をクリックします。


ここの「文字コード」が「ANSI」になっている場合に文字化けしました。
「Unicode」を選択して「保存」。上書き保存します。


字幕ファイルの準備は以上で完了です。


続いて 『ConvertX to Video』で、動画と統合します。
ConvertX to Videoを起動し、動画を追加します。


字幕関連の設定です。「設定」画面を表示します。


字幕の設定で、「規定言語識別子」で「日本語」を選択しておくと、再生時の字幕の選択画面で「日本語」と表示されます。
(この設定は行わなくても可です。文字化けを解消する設定ではありません)


字幕ファイルを組み込みます。
「字幕を追加」-「外部のsubtitleトラックを追加」をクリックし、作成した字幕ファイルを指定します。


ファイルを指定後、「規定言語識別子」を設定した場合は、「Japanese」と表示されます。



DVDに書き込みをします。いったんISOファイルに書き出し、確認後DVDに書き込まれることをおすすめします。

DVDを選択して、「開始」してください。


完成したDVDを再生したときに字幕が表示されない場合は、DVDプレイヤーや再生ソフトの字幕設定をご確認ください。


<例>

PCフリーソフトの「VLCメディアプレイヤー」では「字幕」-「字幕トラック」で作成した字幕を選択すると表示されました。


同じくPCフリーソフトの「GOM Player」では、画面を右クリック「DVDメニュー」-「字幕選択」-「字幕再生」にチェックを入れると表示されました。
(「GOM Player」では、ISO再生時はこのメニューがありませんでした)

c(*゚ー^)ノ*・’゚☆

ポータブル チューンバイト

Audials Tunebite 2016 Platinumは、カスタムインストールを行うと、持ち運びで使用することもできます。(サポートは対象外です)

●ポータブル版をUSBメモリに作成して、使用してみます。

USBメモリを接続し、「インストール」をクリックします。


「カスタムインストール」を選択して「次へ」。


認証キーを入力して「次へ」


インストールの準備がはじまります。


インストールする場所の指定が出てきましたら、「USB」を選択してください。「参照」を押すと、USB機器の確認・選択ができます。
「インストール」をクリックします。


USBメモリへのインストールが完了すると、Windowsファイヤーウォールが表示されますので、アクセスを許可してください。


ポータブル版が起動します。


USBメモリ内を見ると以下のようなファイルが作成されています


●別のPCに持って行って使用してみます。

USBメモリを開いて、「StartAudials.exe」をダブルクリック。


USBメモリやPCのスペックにより、インストールした場合に比べ、読み込みに時間がかかることも考えられます。


ファイヤーウォールの画面が表示されますので、許可してください。


PCによっては、ドライバ関連のメッセージが表示されることがあります。
録画しようとしたら、以下のメッセージがでましたので「ドライバを今すぐセットアップ」をクリック。


その後、録画できるようになりました。


録画した動画も、USBメモリ内に「Video」フォルダが作成され保存されます。


●録画した動画を別のPCで見てみます。

メモリ内を開き、動画ファイルをダブルクリックすると、再生されました。



ポータブル版作成、録画、再生、をそれぞれ3台の別のPCで行いましたが、問題なく使用できました。C(*゚ー^)ノ*・’゚☆