チェックディスクあれこれ(後編) -Windows8の場合-

Windows8では、Windows XP/Vista/7とは、チェックディスクがまた変わりました。

なんと、チェックディスクオプションはなくなり、「チェック」ボタンでいきなりチェックディスクが実施されます。今までは不可能だったCドライブのチェックディスクもWindows上から実施します。

この新しいチェックディスクは新しい仕様で、OSのハードディスクへの監視が強くなったり、スケジュール機能やオンライン機能がついたとの情報です。

詳しいWindows8のチェックディスクの記事はこちら
http://blogs.msdn.com/b/b8_ja/archive/2012/05/16/chkdsk-ntfs.aspx
http://news.mynavi.jp/articles/2012/05/14/windows8/index.html

この方法でチェックディスクした結果も日本語で確認できます

「不良セクタ」もちゃんと 0KBと表示していますね。
今まで、ファイルシステムエラーとして確認頂いていた、Cleaning up … 部分に該当する記述はありませんでした。(監視が強くなったので、これでいいのかもしれませんが)

では、今までと同じ形式のチェックディスクを、実施する為にはどうしたらいいでしょうか。「再起動」モードのチェックディスクは…「コマンドプロンプト」で指定する事となります。(時代に逆行?)

「スタート」-「すべてのプログラム」-「アクセサリ」-「コマンドプロンプト」の上で右クリックして「管理者として実行」を指定。

chkdsk c: /R
Cドライブの「ファイルシステムエラー」と「不良セクタ」の検査のコマンドです。

または

chkdsk c: /F
Cドライブの「ファイルシステムエラー」のみのチェックディスクのコマンドです

再起動中のチェックディスク画面も下記の様に変わりました。
かなり長く27パーセントのままで止まったような時間が続きますが、実行はされてWindowsは起動します。

いろんなところでWindows8は変わっていますね。

チェックディスクあれこれ(前篇)

パーティション操作、バックアップ操作、コピー操作は、全て「セクタ単位」で「ファイルシステム」情報を元に実施します。ハードディスクにセクタ不良や、ファイルシステムエラーがあると正常にできない為、必ず操作直前に「チェックディスク」をお願いしています。

「チェックディスク」は、Windows95/98/98SE/MEでは「スキャンディスク」という名称でした。Windows動作中にフリーズして電源を切ったり、強制終了すると、起動時に自動的に実施されていたものです。

こちらは懐かしい画面↓

WindowsXP以降、名称は「チェックディスク」となり、自動的に起動時に実施されるのは、相当ひどいエラーが発生した時となり、フリーズして電源を切ったり、強制終了程度では自動実行されません。パソコンをWindowsXPから使い始めた人は、それこそ「スキャンディスク」なんて知らない時代になりました。

めったに必要となりませんし、チェックディスク実施は時間もかかったり、設定も面倒ですが、車検と同じで定期的なメンテナンスには必須です。

そんな馴染みのないチェックディスクについて、「WindowsXP」編と「WindowsVista/7編」の動画を公開しました。

FLASH動画でしたら「動画で見るチェックディスク」をご利用下さい。

なお「YOUTUBE」でも公開しています。「チェックディスク」で検索してみて下さい。

以上は、Windows7までの話です。実はWindows8では、「チェックディスク」がまた大きく変わったようです。次回、『Windows8の「チェックディスク」』に続きます。

BIOSとU-EFI、 MBRディスクとGPTディスク

以前にU-EFIやGPTディスクに関する記事を掲載しました。

https://www.lifeboat.jp/blog2/?m=20121115

https://www.lifeboat.jp/blog2/?m=20120319

最近、U-EFIとGPTディスクを搭載したPCが増えてきていますので、今回はおさらい
も含めてU-EFIとGPTディスクについてもう一度解説していこうと思います。

【U-EFIについて】

U-EFIといわれても、何のことか良く分からないですね。では、BIOS(バイオス)
という言葉を聞かれたことはあるでしょうか。BIOSとは、簡単に言うとコンピュータ
の周辺機器(マウスやキーボード、ハードディスクなど)を制御するプログラムの
ことで、このBIOSの後継にあたるのがU-EFIです。

PCメーカーのサポートを受けた経験のある方は、担当者に「PCの電源を入れたらすぐ、
F2のボタンを押してBIOS画面を出してください(※)」という案内をされたことがあるかも
しれません。日常的に使用することはあまりないと思いますが、このBIOS画面で
各ハードウェアが認識されているか確認したり、設定を変更したりできます。

※F2ボタンが一般的ですが、メーカーや機種によって異なります。

[BIOS画面の例]

では、BIOSとU-EFIはどう違うのでしょうか。BIOSはかなり歴史が古く、現在では
時代遅れで、制約の多いものになってしまっています。システムが古くて新しい
機器に対応していくのが難しくなっているのです。そこで、それに対応できるように
開発されたのがU-EFIです。大きな違いとして、U-EFIでは「GPTディスク」から
Windowsが起動できる点が挙げられます。

【GPTディスクについて】

GPTディスクについては過去の記事で触れましたが、ここではもう少し詳しくみて
いきます。昨年ぐらいから2TBを超える大容量のHDDが増えてきましたが、その前までは
MBRディスクが主流でしたので、そのMBRディスクと対比して特徴を確認してみます。

○MBRディスク
・パーティションの最大容量は2TBまで
・1台のディスクに作成できるプライマリ パーティションの数は、最大で4つまで
・32ビット/64ビット どちらのOSもインストールして起動できる

○GPTディスク
・2TBを超える容量を扱える(最大で8ZBまで)
・最大で128個のプライマリパーティションを作成できる
・32ビットのWindows XPからはアクセスできない(※)
・GPTディスクにWindows をインストールして起動する場合、OSが
64ビットであること、PCがU-EFIを搭載していることが条件

※32ビットのWindows Vista, 7, 8では、GPTディスクにアクセスはできますが
起動用のドライブとして使用することはできません

以上がU-EFI、GPTディスクについての特徴です。最新のメーカ製PCは標準でU-EFI、
GPTディスクを搭載しているものが多いようです。HDDが2TB以内でもGPTディスクが
搭載されている機種も珍しくありませんので、これからはU-EFI、GPTディスクが
主流になってきそうですね。

データを完全抹消できる…

ゴミ箱を空にしても、実は「復元ソフト」を使用すれば回復できる事は知られています。

復元ソフトでも戻せない様、データやフォルダを完全に消したい!

Windows XPまででしたら「クイックファイル抹消」で対応していました。Vista/7/8では抹消できないのか。とお困り方もいるのでは…

実は2012年12月に販売された「TuneUp Utilities 2013」は、パソコンの高速化や動作を機敏にするだけではなく、「データ・ファイル・フォルダ・ゴミ箱」を完全に抹消する機能があります!!

パソコンの動作を早くして、かつ3台のパソコンまで使用できて、加えてデータを完全に消すことができるなんて、なんとコストパフォーマンスがいいのか!
もちろんWindows8にも対応しています。

(実は、誤ってゴミ箱から消したファイルの「復元」機能もあります。が「完全抹消」したものは、さすがに「復元」できません)

「コンピュータを整理」から「データを確実に削除」を指定。

「ファイル」を個々に指定するか、「フォルダ」単位で指定するか、ゴミ箱を空にするついでに復元不可能にするか。の3モードが指定できます。続く画面で抹消方法が「クイック」「DoD 5250.22M」「Gutmann方式」の3つが指定できます。

消したいデータやフォルダの上で右クリックして、直接「抹消」に進むこともできます。

削除方式を指定して「はい」を押すと実施されます。

お得なソフトですね!

年初めにはバックアップを!

新しい年がスタートしました!


今年もいろいろな記事をご案内していきたいと思います。

人が過去を振り返る時の節目には、ちょうど1月の新年は区切りがいいですね。パソコンがどんな調子であり、何がインストールされていた頃かも覚えやすいですね。

こんな時こそ、新年初めに「バックアップ」をお勧めです。

パソコンのトラブルで「復元」する事があっても、2013年冒頭の状態に戻るとなれば、保存したデータや写真も把握しやすい事となります。

LB イメージバックアップ 10にて新年最初は「ハードディスク全体」のバックアップのタイミングです!