Linuxのイメージバックアップ

ライフボート製品では、Linuxのサポートは行っておりませんが、LB イメージ バックアップ、LB コピー ワークス、LB パーティションワークスシリーズでは、LVMが使用されていない限り、条件付きですが、技術的には対応可能です。
サポート外なりますが、イメージバックアップを試してみました。お試しいただく際は自己責任の範囲でお願いいたします。(コピーやパーティション操作は別途紹介します)

1. 今回はUbuntuをインストールしたPCでテストしてみます。

2. 製品CDからブートします。バックアップ対象のハードディスクと、Linuxのパーティション
が正しく認識されているか確認します。
※この例では、LB パーティションワークス14を使用しています。

※RedhatやFedoraなどを標準のままインストールするとLVMベースでOSがインストールされるため、以下のようにハードディスクもパーティションも製品上で正しく認識されません。一切の処理が行えませんので対応できません。

3. バックアップウィザードを起動して外付けディスクなどにバックアップを実行します。

4. バックアップが完了したら、確認のため、既存のパーティションをすべて削除します。

5. 復元ウィザードを起動して、バックアップしたイメージからディスク全体を復元します。

6. 復元処理が完了したら、元あったようにパーティションが復元されているか確認します。

7. PCを再起動し、OSの起動、起動後の動作確認を行います。

弊社でテストする限り、以下の条件ですとよりバックアップできる確率が高くなるようです。

● LVMが使用されていない(必須)

● ディスク全体のバックアップと復元を行う

● 同サイズのディスクに復元を行う
(大きいサイズの場合も等倍で復元すれば可能、ただしGrubの更新が必要な場合あり)

秘密領域のバックアップ

LB メディアロック 3の「秘密領域」はバックアップ可能です。

外付けHDD等に秘密領域を作成後、OSのフォルダオプションから「隠し属性ファイルを表示する」設定にしてエクスプローラからディスク内を表示すると、\SMLというフォルダが表示されます。このフォルダには、SML.dat、SML0.dat、SML1.dat …のようにファイル名がSML~で始まるファイルが多数保存されますが、これらのファイルが秘密領域を構成しています。

「隠し属性ファイルを表示する」設定は7月19日付けの「裏ブログ」で紹介しています。

SML*.datは2GB単位で生成されるので、100GBのディスク全てを秘密領域にした場合、50のSML*.datがディスクに保存されますが、これらの中で1ファイルでも欠損すると秘密領域を復元することができなくなります。USB等の外付ハードディスクは、PCへの接続や取り外し動作を頻繁に行う場合が多く、取り外し時の事故によりSML*.datの一部破損が発生することもあります。このような場合はデータの復旧は基本的にできないので、ファイルが破損する可能性の少ない光学ディスクへのバックアップをお勧めします。

バックアップはSML~で始まるすべてのファイルを保存すればよいのですが、詳細はFAQもご覧ください。

https://www.lifeboat.jp/support/db/006060820001.html

隠しフォルダ・ファイルの表示(初心者向け)

見えないファイルやフォルダが実はドライブ内には存在します。間違って消されてしまうと動かなくなるデータ類が多いのですが、それを見えるようにする必要がある時は設定を変える事ができます。

「フォルダオプションの変更」

【隠しフォルダやファイルを表示】
Windows  XP の場合
「マイコンピュータ」を開き、メニュー「ツール」から「フォルダ オプション」を指定します。
「表示」タグ内の「詳細設定」で、「ファイルとフォルダの表示」項目にて「すべてのファイルとフォルダを表示する」に変更します。


Windows Vista の場合
「コンピュータ」を開き、「整理」タグから「フォルダと検索のオプション」を指定します。
「表示」タグ内の「詳細設定」で、「ファイルとフォルダの表示」項目にて「すべてのファイルとフォルダを表示する」に変更します。

Windows 7 の場合
「コンピュータ」を開き、「整理」タグから「フォルダと検索のオプション」を指定します。
「表示」タグ内の「詳細設定」で、「ファイルとフォルダの表示」項目にて「
隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する」に変更します。

【拡張子の表示】
「拡張子」を見えるようにするには、「詳細設定」内の下から3段目「登録された拡張子は表示しない」のチェックを外します。

wordならデータ名の後ろに「.doc」や「.docx」という表示が見えるようになります。

【システム用の隠しファイルの表示】
更に重要な「システム」関連の隠しデータを見えるようにするには、この「詳細設定」内の一番下段にある

「保護されたオペレーティング システム ファイルを表示しない(推奨)」

のチェックをはずします。半透明で見たことがないデータがCドライブ内に表示されます。
ただし、このシステム用の隠しファイルは触るとWindowsが起動できなくなることもありますので取扱いには注意が必要です。

PC用のLB イメージ バックアップ10を、Windows サーバで使おうとしたら?

たまに、「LB イメージ バックアップ10はWindows 2008などの
Windows サーバに対応していますか?」というお問合せを
いただくことがありますが、Windows系のサーバOSには
「LB イメージ バックアップ10 Server」が必要になります。

では、実際にPC用のLB イメージ バックアップ10をインストールしようとしたら
どうなるのでしょうか?Windows 2008 R2のマシンに、
LB イメージ バックアップ10の製品CDをセットして
インストールできるか試してみます。すると、

インストール失敗ですね。この後は
インストールウィザードの完了画面に進み、
何もできない状態でした。

さて、それならば製品CDからブートすればいいんじゃないか、
と思う方もいるかもしれません。では、製品CDから起動した場合は
どうなるのか試してみましょう。製品CDから起動後、使用許諾に同意し、
LB イメージ バックアップ10を起動してみます。

製品CDから起動してもだめですね。インストールも
CD起動もできなくなっています。

ちなみに、今回使用したのは「LB イメージ バックアップ10」ですが、
「LB コピー ワークス12」や「LB パーティションワークス14」なども
Windows サーバには非対応なので、使用できません。

バックアップやパーティション操作ソフトに限ったことではありませんが、
何かソフトを導入される際は、ご利用の環境に対応したものを準備しましょうね。

ディスクの管理では「正常」なのに、製品上では「未フォーマット」


「ディスクの管理」画面では 「正常」と表示されるのに・・・・




LB製品では、「未フォーマット」と表示される・・・・・




よくよく調べた結果、パーティションの「ブートレコード署名」が
狂っていることが原因らしいことが判明。



Windows上(ディスクの管理)では、ブートレコードまでは見ておらず、
問題を検知していないものと思われます。



各パーティションには、パーティションの最初のセクタ(セクタゼロ)に
「ブートレコード署名」があり、決められた数値(55aa)になっています。

Microsoft関連サイト: http://support.microsoft.com/kb/149877/ja

LB イメージバックアップ10や
LBパーティションワークス14など、製品によって

セクタの様子を確認できるセクタエディタが備わっていますので、
中を見てみます。。

※以下の内容や、セクタの直接編集はサポート対象外です。
セクタは安易に変更すると、パーティションが壊れます。
復旧ソフト等でも復旧できなくなることもありますのでご注意ください。




セクタの様子をのぞいてみますと、





「未フォーマット」と表示されているパーティションでは
このセクタ ゼロの最後の 2 バイトの署名が55aaではない値になっていました。





55aaに修正。





すると製品上でも正常に認識されるようになりました。c(*゚ー^)ノ*・’゚☆