Windows Server 2008でスタートアップ修復

別の記事でも紹介していますが、Windows 7などのインストールCDやシステム修復ディスクを使用すると、Windows起動時の問題を修復することができます。ところが、Windows Server 2008/2008R2の場合は、GUIのメニューには用意されていませんので、コマンドラインで実行する必要があります。

1. 例えば、以下のようなエラーが発生して2008が起動できない状態になったとします。

2. あわてずに、Windows Server 2008 R2のインストールDVDから起動します。起動したら[次へ]をクリックします。

3. 左下にある[コンピュータを修復する]をクリックします。

4. 修正する対象のWindows Serverを選択して、[次へ]をクリックします。

5. Window 7の場合には、ここに「スタートアップ修正」があるのですが、Windows Server 2008の環境ではありません。コマンドラインから実行できますので、[コマンド プロンプト]を選択します。

6. コマンドプロンプトが起動したら、「cd recovery」と入力して<Enter>キーを押します。

7. recoveryディレクトリに移動しますので、今度は「startrep」と入力して<Enter>キーを押します。

7. 以下のようにスタートアップ修復が開始されます。しばらく待ちます。

8. 完了すると以下の画面が表示されるので、[完了]をクリックして再起動します。

結果は・・・、起動時の問題が修正され、OSが起動できました。万一の場合にご利用ください!

Windowsのハードディスクメンテナンス機能(初心者向け)

パーティション操作直前に「チェックディスク」をお願いしていますが、「デフラグは残り容量が少なくてできないけど必須?」、「ディスクのクリーンアップしたけどチェックディスクは抜かしてもいい?」「デフラグとチェックディスクはどちらを先にするの?」なんて質問があります。

Windowsに標準で搭載されてるメンテナンス機能の、「チェックディスク」「デフラグ」「クリーンアップ」の違いを簡単に説明してみましょう。

ここに「荷物が乱雑に散らばっている部屋」があるとします。

■「ディスクのクリーンアップ」
これは部屋の中の「ゴミ箱」や散らかっている中で「明らかに不要なもの」を捨てて、部屋の中をきれいにする機能です。多少、足の踏み場はできる事となります。

■「デフラグ」(最適化)
散らかっている荷物を片付ければ、荷物の量は変わりませんが、足の踏み場も広がります。また本棚の本を読む場合も、順番に並んでいれば次の本が簡単に見つかり早く読み進む事が出来ますね。パソコンの動作も本を順に読む作業と同様に、整理されていると次の処理に早く進めて効率がよくなります。

■「チェックディスク」(エラーチェック)
部屋の荷物の下には、カーペットが敷かれていたり、畳敷きだったりします。またその下には床板があります。この床板と敷物がないと荷物が置けません。
このカーペットや畳に傷や汚れがあると、その位置に荷物を置く事で、荷物が汚れたり欠けたりします。もちろん床板に穴が空いていればそこに置いた荷物はひどく壊れてしまいますね。チェックディスクはこの「汚れ」「傷」、「穴」を診断して補修する機能です。

ハードディスクを正しくメンテナンスするのでしたら、「チェックディスク」をしてから「デフラグ」する事が本来は望ましい事となります。

「パーティション操作」の直前は、デフラグはできなくても「チェックディスク」は必須です。もちろんバックアップやコピーの際も「チェックディスク」不足で、正しく操作できない場合がありますので、「チェックディスク」をお願いしています。

スマートコピー機能で実験

LB コピー ワークス12には、「スマートコピー」という機能が搭載されて
います。OSがインストールされたHDDをコピーし、コピー元とはハード構成の
異なるPCに、コピー先のHDDを接続して起動させるための機能です。
当たり前ですが、この機能はLB コピー ワークス12でコピーしたHDDに対して
使うことを想定しています。

でも、コピーしたHDDではなく、元々つながっていたHDDをはずし、
他のPCに接続してこの機能を使用した場合はどうなるのでしょうか?
今回はPCを2台用意して、片方のPCのHDDを、もう片方のPCにつないで
起動できるようになるか、試してみます。

※メーカー製PCなど、OEM版のWindowsがプリインストールされている場合、
別のPCへの移行はライセンス上認められていない可能性がありますので
ご注意ください。(ここでは、OEM版ではなく製品版のOSを使用しています)

まず、PCを2台準備します。それぞれメーカは別で、CPUやマザーボード
などのハード構成も全然違います。1台目のPCをA、2台目のPCをBとします。
AにはWindows 7(製品版)がインストールされています。

AのHDDを外して、BのPCに接続して起動してみます。
当然、この状態では起動できないですね。

さて、それではCD起動でLB コピー ワークス12を起動し、
ウィザードメニューからOS調整ウィザードを選択します。

そのままウィザードを進めていくとWindows 7が検出されました。これを調整します。

修正方法を聞かれます。ここでは自動を選択して、そのまま完了させてしまいます。

完了したらPCを再起動します。今度はどうでしょうか。

Windows 7が起動できました。こんなこともできるんですね。
現状ではアイコンがやたら大きくて、インターネットにもつながらないですが、
適切なドライバをインストールすればOKです。ここではドライバのインストール
までは行いませんが、事前にUSBメモリなどにダウンロードしておくと効率的です。
今回はコピーを行っていないので、ここでの操作内容は完全にサポート外ですが、
自作PCなどで、PCの引越しにこの機能を使うのもアリかもしれないですね。
ただし、ライセンスには注意してくださいね。

CD起動時のネットワークドライバ☆一例

LB イメージバックアップ10で、
ネットワークドライブにバックアップしたい!

復元時に備えて、あらかじめCD起動を試すと、
ネットワークドライブが認識されないエラーが発生。


「ネットワークが存在しないか、または起動されていません。」




ごく一般的なネットワークドライバは、
LB イメージバックアップ10の起動CD(WindowsPE)内に
組み込んでありますが、

ご利用のネットワークカードによっては、
専用のドライバを手動で組み込んでいただく必要がございます。


ごく一般的な手順ですが、
ドライバの見つけ方をご紹介いたします。
ご参考にしてください♪♪



●ドライバの見つけ方その1

ネットで検索してダウンロードする

どんなネットワークコントローラが使われているのか、まず調べます。

コンピュータ右クリック「プロパティ」-「デバイスマネージャー」で
ネットワークのところに型式が出ています。




上記の場合は、Realtek PCIe GBE FAmily Controller
これを検索。

実際、このサイトで親切な方が
該当ドライバのダウンロードURLを教えてくださっていたので、そこをクリック。

リアルテックサイトにとびました。
(最初から、直接メーカーサイトに行って見つけてもよいですね。)

LB イメージバックアップ10 CD起動時のドライバは、
搭載のOSに限らず、Vista/7(x32)用をご入手してください。

全部英語でよくわかりませんが、一覧表の中に
「Vista and 2008 Driver」とありますので、
(適当に)この辺りをクリックし、ダウンロード。

ここからダウンロードしたドライバで、OKでした。
適用方法は 下記に記載。



●ドライバの見つけ方その2
PC付属のドライバのCD内を見てみる

付属のドライバCD内を見ると いろんなデータが入っています。
メーカーや機種によりそれぞれですが、
私の手持ちのCDの場合は「Driver」フォルダ がありますので
この中を見ます。

さらに、いろいろありますが、LANフォルダ内を見てみます。

中にはさらにさらにいろんなフォルダが入っているのですが、
それほど探し回ることもなく、「32」フォルダが見つかりました。

これがCD起動時に必要な一式です。
「32」フォルダごとUSBメモリなどにコピーしてください。

※このファイル群は、その1でダウンロードしたものと、
中身は同じです。


●CD起動時のドライバ適用手順

ドライバを入れたメモリ等を接続してCD起動、
アプリケーションランチャから、「ドライバのロード」をクリックします。




メモリ内を開くと、ご自身でご入手したフォルダの中に
「***.inf」というファイルだけが選択できます。



こちらを「開く」と、
「ドライバは正しく読み込まれました」となります。

アプリケーションランチャから
「ネットワーク構成」をクリックすると、エラーは解消され、
ネットワークが起動できました。c(*゚ー^)ノ*・’゚☆

(画像では見づらいですが、)
「ネットワークアダプタ」欄に型式が表示されています。
あとは利用ガイドにそって 完了してください!

LB メディアロック3の秘密領域を様々な環境で使用する

「LB メディアロック3」を利用して、USBメモリーや外付けHDDに秘密領域を作成すると、盗難や紛失時のデータ流失を心配せずにデータ持ち歩くことができて便利です。
新しいOSや仮想環境を利用して秘密領域を使用したいユーザも増えているので、手近なものを試してみました。

※以下の使用例は動作を保証するものではありません。お試しになる場合は、秘密領域や保存したデータを予めバックアップしておくことをお勧めします。

(1)Windows 8 Consumer Preview
年内には正式に販売開始される予定のOSですが、最近、ベータ版が一般公開になりました。

Windows8で秘密領域を認証
Windowsのログオン後、デスクトップ画面を表示させれば、Windows 7とほぼ同じ感覚で操作できます。特に問題はありません。

(2)仮想環境(VMware Player 4.0.2)
古いバージョンではUSBの扱いに問題があったようで、秘密領域を保存した外付けディスクをホスト⇔ゲストOS間で付け替えていると仮想マシンがハングしたりしました。最新版では特に問題はみられませんでした。

vmwareで秘密領域を認証

秘密領域を保存したUSB外付けディスクを仮想OSにマウントすると、秘密領域を使用できます。

USBを仮想OSにマウント

※「LB フリーレシーバー」もLB メディアロック3本体同様に使用することができました。

(3)仮想環境(Oracle VM VirtualBox 4.1.12)

こちらも問題無く使用できました。

VirtualBox

(4)Windows XP mode

Windows XP mode

※USB外付けストレージの秘密領域を使用する場合は「統合機能」による共有は使用せず、仮想PCにUSBストレージとして接続する必要があります。「統合機能」による共有を使用すると、「LB メディアロック3」が秘密領域の存在を認識できません。

USBの接続

「LB メディアロック3」はWindows以外のOSには対応していませんが、仮想環境ソフトウェアは様々なOS用のプログラムがあるので、LinuxやMachintosh等で秘密領域を使用したい場合に、便利かもしれません。