ハードディスクで、C:ドライブ、D:ドライブ等として使用する「場所」= パーティションには実はタイプがあります。
■タイプの種類は2種類
「基本」パーティションと、「拡張」パーティション中に作成される「論理」パーティションです。
大きな使用上の【違い】は何かご存知ですか。
「Windows」は「基本」にいないと起動できません。でも、データを保存するには「基本」「論理」も関係も区別もありません。(LinuxというOSは「基本」でも、「論理」でもインストールも起動も可能です) なぜタイプが2種類もあるのでしょうか。
■「基本」と「論理」の違い
以前も「ハードディスク」が土地だとしたら…「パーティション」は「建物」で…。なんて例え話をご紹介しました。
土地があり、ここには「建物=一戸建て」が作れます。まず「一戸建て」を建てて、Windowsを入れました。これが「基本」パーティションです。
続けてどんどん「部屋」を分割したいところですが、「MBR(マスターブートレコード)」ディスクでは、土地には基本が「4つ」までしか建てられない決まりがあります。
でも「パーティション」を「5つも6つも」作りたい場合もあるでしょう。
そんな場合3つの「一戸建て」と1つの「アパート」を作れば、沢山の部屋ができると考えたわけです。
「建物」としては4つ迄ですが、1軒を「アパート」にすれば、間口は1つでも沢山「個室」を作る事が出来ます。
この「アパート」が「拡張」パーティション、中の部屋が「論理」パーティションです。これでパーティションをたくさん作ることが出来るようになりました。
■Windowsの表記
「基本」パーティションは「ディスクの管理」では「プライマリ パーティション」と表記されます。
「基本」は濃い青、「拡張」は緑の枠で囲まれた部分、「論理」は「拡張」内の薄い青で、示されます。
■新しいハードディスク
上記の1つの土地の作成可能建物が4つというのは「MBRハードディスク」の制限でした。最近出てきた新しいGPTハードディスクでは、なんと128個まで「基本」にすることができます。まあ、そんなに区切ってもドライブ文字が足りなくて意味がないのですが…笑
GPTディスクには「拡張」と「論理」は存在しません。
「ディスクの管理」で「基本」ばかりが4つ以上あるときは、GPTディスクかもしれませんね。
■ご安心を!
Dドライブを縮めて、Cドライブを広げたい時、Dドライブが「基本」なのか「論理」なのかで手動操作では「拡張」を縮めるひと手間がかかりますが、こんな「MBR」「GPT」ディスクの違いや、パーティションのタイプ「基本」「論理」を調べるのが面倒!ですね。でも大丈夫なんです。
パーティションサイズ変更は、LB パーティションワークスには「基本」「論理」「MBR」「GPT」関係なく自動的に調節する「空き領域の移動ウィザード」が付いますので、便利で簡単です。