バックアップ結果をGmailで送信

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等の弊社販売の「バックアップ」製品には、バックアップ結果をメールで送信する機能があります。使用しているメール送信設定(SMTP)を使用して、「バックアップ成功」「失敗」等の記録がメールで届きます。

この結果「メール」は、SMTP設定を使用して、ポート番号、認証方法、メールのアカウントとパスワードの設定が正しく設定されていれば、通常は問題なく送信出来ます。法人利用の場合は通常は自前の社内メールサーバーなどがあり、簡単に設定が可能です。ただ、一般的なプロバイダやWEBメール等では、そのようにサードパーティソフトからの送信は許可や特別な設定が必要となり、「テスト送信」が成功しない、「テスト送信」成功してもメールが届かない、等があるようです。

WEBメールの中での大手の「Gmail」があります。Gmailをこのような場合に送信用メールとして使いたい時はどうしたらいいのでしょうか。

Googleで通常は「2段階認証」となっていますので、ブラウザ上からgmailを利用しようすると、「Googleアカウント」「Googleパスワード」入力後、電話やSMSメッセージの確認が要求されます、これではメールソフトでは使えません。

実はGoogleでは「アプリパスワード」が用意されています。メールソフトでgmialを送受信したい時、メール側の「パスワード」はそちらを使用すればいいのです。2段階認証は不要で、各ソフト内にあるメール送信機能が使用可能となります。

■Gmailで「アプリパスワード」を取得しよう

■アプリパスワードの取得方法

https://support.google.com/mail/answer/185833?hl=ja

(Googleの解説ページ)

① Googleアカウントで「ログイン」します。(「Googleアカウントのパスワード」「2段階認証」が必要)

②「Googleアカウントを管理」を指定し、管理ページを開きます。左側の「セキュリティ」を選択します。

③『Google へのログイン』設定内の「アプリパスワード」を指定します。(再度「Googleアカウント」の「パスワード」入力あり)、「アプリパスワード」の設定用画面が出ます。

「アプリパスワードを生成するアプリとデバイスを選択してください」にて

「アプリ」-「メール」    「デバイスを選択」-「Windowsパソコン」
を指定して「生成」ボタンを押します。

④「アプリパスワード」が発行されます。(16文字) この文字をコピーしておきます。

■バックアップソフト側の設定

▼Paragon イメージバックアップ 12 Server の場合

【1】送信メールの設定

「ホーム」-「設定」-「通知」-「認証情報」-「通知オプション」に進みます。
「SMTPサーバー」にマークを入れて、「SMTPサーバー構成」をクリックします。

「ログイン:」欄をクリックして「認証情報を構成」を選択します。「ユーザー名(アカウント)」と「パスワード」を入力します。

「通知オプション」画面に戻り、最下段にある「テストメール送信先」を入力して「送信」ボタンを押します。「テストメールは正常に送信されました」と表示されたら、テストメール受信者のメーラーをご確認ください。件名「テストメール」が届いてたら送信先の設定とテスト完了です。

【2】送信先メールの設定

「ホーム」-「設定」-「通知」-「認証情報」まで進みます。「SMTPサーバー 設定済み」となっている下の欄に送信先メールアドレスを1行ずつ入力します。こちらで設定されたメールアドレスはどのタスク処理も通知先とします。

【3】バックアップウィザードでの設定

バックアップウィザードを進めて「ウィザードの完了」画面で、「タスクの実行結果をメール送信」にチェックを入れます。(こちらの画面でメールアドレスを追加、削除もできます) 「すべて通知」するか「失敗した結果を通知」するか設定します。

テストメールの場合は件名「テストメール」が届きます。
バックアップ結果については「バックアップ_20221117_1132: 成功」のような件名で届きます。

▼LB ファイルバックアップ 4 Pro の場合

ソフトを起動し「オプション」-「レポートメール」を指定します。

左下の「テスト送信」ボタンを押して、テストメール送信に成功しました。

と出たら宛先側に届いているか、確認します。実際の結果メールは翌日のバックアップから届きます。

▼LB ファイルバックアップ4 Serverの場合  件名「Air Back for File Server からのお知らせ」

▼LB ファイルバックアップ4 Proの場合  件名「ファイルバックアップ 4 Pro からのお知らせ」

という件名です。

ここでは、バックアップソフト内の設定でご案内していますが、OUTLOOKその他のアプリのメールソフト等でGmailを使用したい時はこのアプリパスワードを使用します。

ダブルクリックでいつものバックアップを実行 【オプション】


こちらの記事の補足です。
→→ ダブルクリックでいつものバックアップを実行- LB イメージバックアップ12 Pro

下記についてご紹介いたします。
■ バックアップの完了後にPCの電源を切りたい場合
■ batファイル実行時の黒いDOS画面を表示させたくない場合
      

       

■ バックアップの完了後にPCの電源を切りたい場合

『 ダブルクリックでいつものバックアップを実行- LB イメージバックアップ12 Pro 』の手順「3,」でオンデマンドバックアップを選択し、「編集」をクリックしてください。

 
「バックアップ完了後にシャットダウン」にチェックを入れて、「保存」をクリックしてください。

オプションに「バックアップ完了後、コンピューターをシャットダウン」が追加されていることをご確認ください。
「次へ」すすみ、ウィザードを「完了してください。

   

ウィザードを完了しましたら、LB イメージバックアップ12 Proをいったん終了します。
そのあとは、こちらの記事の「5、」の手順から 続けて設定してください。

        
      
            
■ batファイル実行時の黒いDOS画面を表示させたくない場合

vbsファイルを作成して、vbsからbatファイルを実行するようにすると、黒い画面を表示させずに実行できます。
    
メモ帳に下記をコピーして貼り付けてください。
D:\Cドライブのバックアップ.bat 」の箇所は、ご自身で作成したbatファイルのパスに差し替えてください。

Dim oShell
Set oShell = WScript.CreateObject (“WSCript.shell”)
oShell.run “D:\Cドライブのバックアップ.bat”,0
Set oShell = Nothing

メモ帳を保存後、拡張子を「txt」から「vbs」に変更します。

バックアップを実行したいときは、このvbsファイルをダブルクリックしてください。

ダブルクリックでいつものバックアップを実行 - LB イメージバックアップ12 Pro

『LB イメージバックアップ12 Pro』 には、スケジュールバックアップ機能がありますので、曜日や時間などを指定して自動でバックアップを行うことが可能です。

また、バックアップ元、保存先 だけあらかじめ指定しておいて、任意の時間に実行する「オンデマンド バックアップ」も設定可能です。

この記事では、「オンデマンド バックアップ」を 『LB イメージバックアップ12 Pro』 を立ち上げるというひと手間をはぶき、ダブルクリックで実行する手順をご紹介いたします。

スケジュール バックアップでは、設定時刻にPCの電源が入っている必要がありますが、その時間が読めない場合や、
      
オンデマンドバックアップで、その都度 LB イメージバックアップを立ち上げるのが面倒になってきた・・・・・という場合などにお試しください。
※ サポート外の使い方です。ご利用は自己責任の範囲でお願いします。
                  

■ 設定手順
LB イメージバックアップ12 Proのスケジュールバックアップ機能を応用して、バッチファイルを作成します。
       

1,LB イメージバックアップ12 Proを起動し、スケジュールバックアップウィザードを立ち上げます。

   


        

2,ウィザードにそって進め、バックアップ対象と保存先をそれぞれ指定します。
例では、ディスク0全体を、Hドライブにバックアップします。




3,タスクを開始するタイミングでは、「オンデマンドバックアップ」を選択してください。

  

4,ウィザードを完了すると、タスクスケジュールが作成されます。



     

        


5,ここでいったんLB イメージバックアップを閉じてください。

6,スタートボタンを右クリックし 「コンピュータの管理」を開きます。

         

7 , コンピューターの管理画面が開きましたら、「タスクスケジューラ」-「タスクスケジューラ ライブラリ」を開きます。「Paragonタスク・・・・」で始まるタスクがありますので右クリックし「プロパティ」を開いてください。

           

8 , 「操作」タブから「編集」をクリックします。

             

9 , 「プログラム/スクリプト」欄の内容を丸ごとコピーし、これを「メモ帳」を開いて貼り付けてください。

10 , 先頭と最後に「 “ 」を入力します。

11 ,「・・・ exe”」のあとに、半角スペースを一つ入れてください。
     
         

12 , 次に、「引数の追加」欄の内容を丸ごとコピーし、先のメモ帳に続けて貼り付けます。

     
         

13 , 下記のような内容になります。適当な名前を付けて、デスクトップに保存してください。

                 


       

14 , 保存したテキストの拡張子を「bat」に変更します。

15 , 以上でbatファイルの作成は完了です。
    
     

■ バックアップの実行   
バックアップを実行したいときに、このbatファイルをダブルクリックしてください。

ユーザーアカウント制御のメッセージが表示された場合は、「はい」で続行します。

下記の黒いDOS画面が表示される場合がありますが、進捗状況は表示されません。
(黒い画面が表示される場合は、この画面が自動的に閉じたら、バックアップ完了です。)

                 

しばらく時間をおいて、保存先ドライブをご確認ください。

   

※ バックアップを繰り返し実行する場合、batファイルをダブルクリックする
  たびに、バックアップデータは常に上書きされます。
  上書きしたくない場合は、フォルダ名をわかりやすい名称に変更してから、
  次のバックアップを実行してください。


c(*゚ー^)ノ*・’゚☆
   

次の記事では             

■ batファイル実行時のDOS画面を表示させたくない場合
■ バックアップ完了後にPCの電源を切る場合  について、ご紹介いたします。


Red Hat Enterprise Linux 9 ディスクを替えて復元後、エマージェンシーモードで起動しない


 
You are in emergency mode. After logging in, type “journalctl -xb” to view system logs, “systemctl reboot” to reboot, “systemctl default” or “exit” to boot into default mode.

   
      
RedHatを元々、240GBのSSDにインストールしており、バックアップしました。1TBのHDDに交換して復元し再起動すると、上記のエラーで起動しませんでした。

上記のメッセージでは、ログインしてログを確認するように書かれていますが、もう1回再起動して起動時にESCキーを押すと、どこでエラーになっているか見ることができました。

上記の起動中の画面で「ESC」キーを押すと動作内容を確認できます。
/boot 、 /boot/efi にマウントしたあと、/homeのマウントで停止している様子です。


しばらくして、タイムアウトとなり、「You are in emergency mode.・・・」のエラーが表示されました。


       
             

結論からいいますと
LVMで/homeパーティションがある場合に、バックアップ時と異なるSSD/HDDに復元すると、/homeパーティションのマウント時にエラーになるようです。(BIOS、EFI環境を問わず)

バックアップ元と復元先のwwidが一致していないことが原因のようです。
     
         
ちなみに・・・・・   


こちら の記事は LVMに/homeが無い環境のバックアップ/復元です。



こちらはLinux初心者につき、/homeをコメントアウトして、いったんLinuxを起動させてから、OS上で修復を試してみます。

パスワードを入力後、マウントに関する内容が記載されているファイル を開きます。
vi /etc/fstab

           

ファイルが開きました。「/dev/mapper/rhel-home /home」の先頭に「#」を付けて保存し、再起動します。

       


/homeのマウントを無視したのでエラーが回避されて起動してきました。 下記をクリックしてrootでログインします。

     

起動しました!

      

管理画面を見てみると、/homeを飛ばしたため、表示されていません。当然ながらhome内のデータ類にもアクセス不可です。

         


ターミナルを立ち上げて、OSが起動時に何を読んでエラーになっているのか確認して修正します。
pvscan

sys_wwid eui.0025388501d8705f (SSDディスク)nvme0n1p3 が not foundになっています。
バックアップ時の元のSSDの型式か何かと思われます。

     

実際にはどんなディスクが接続されているのか確認
cd /dev/disk/by-id
ls

        

するとずらずらと表示されます。交換した現在のHDDはこちら。

            

0x以降の正しい番号をコピーします。OS上でやっているのでコピー&ペーストできます。これをこれから起動情報に貼り付けて修正します。

       

vi /etc/lvm/devices/system.devices

      

編集モードにして、下記の箇所を修正

   

eui を naa に変えます。(SSD→HDD)

         

wwid を修正できたので、コメントアウトした/homeを元に戻します。
vi /etc/fstab
「#」を削除して保存。これで再起動します。

        

        
使用していたアカウントを選択してログイン

       
    
起動OKです!c(゚ー^)ノ・‘゚☆
バックアップ時の homeの設定やデータ類も無事復元されていることを確認

    

   

Red Hat Enterprise Linux 9のバックアップと復元

『LB イメージバックアップ12 Pro』では、正式サポートは行っておりませんが、Linuxのバックアップ/復元も確認しています。Linuxが 1台のディスクにインストールされている場合であれば、可能です。

ディスクを交換して復元は可能ですが、パーティションサイズを拡大/縮小して復元することはできません。ご注意ください。

操作は起動USB/CDで行います。 Red Hat Enterprise Linux 9 の例でご紹介いたします。
         

今回の例では、240GBのSSDにインストールされています。

※ ちなみにデスクトップ画像を変更しました。


まずバックアップを行います。LB イメージバックアップ12ProのUSBで起動しました。
見づらくて恐縮です。

ダイナミック LVM、 未フォーマット などと表示されていますが、バックアップウィザードでバックアップ可能です。

  

SSD全体のバックアップを外付HDD(G:)に保存しました。

   
      
       

復元

別のディスクに交換して復元してみます。320GB(298GB)の空きHDDに交換しました。

   
復元ウィザードで復元します。

  

バックアップしたイメージを指定します。

     
         
320GB(298GB)の未割り当てのディスクに復元します。変更前、変更後は下記のように表示されています。

  
   

復元中

   
    

復元完了。再起動すれば元通り起動します。

    
    
管理画面でディスクサイズを確認。c(*゚ー^)ノ*・’゚☆

           

※ 復元後、エマージェンシーモードになり起動しない現象について調べました。次回はこちらについてご紹介します。