Windows 10のテスト(1)

先日、Windowsの次期バージョンのPreview版が公開されました。

まだ、ベータ版にもなっていないので、かなり気の早い話ですが、とりあえずインストールしてみたついでにライフボート製品の動作実験をしてみました。

Windows 10自体の内容確認がメインなので、あまり詳細な機能はチェックできませんが、簡単にご紹介します。

ご注意:
以下の内容はサポートの対象外です。ライフボートによる動作検証ではありませんので、秘密領域が作成済みの外付けドライブ等を接続するようなことは避けてください。万一、データの破損等が発生してもサポートの対象にはなりません。

Windows 7のようにスタートボタンの左クリックでメニューが表示されますが、Windows 8のModern UIがミックスされたような雰囲気です。それでも、タッチスクリーンはほとんど使わない人には、こちらのほうが使い勝手がいいです。




【LB メディアロック3】
インストールは問題ありませんでした。Windows GUIの表示を日本語にすることができないので、操作画面で文字化けが発生するのかと思いましたが、こちらも問題ありませんでした。

秘密領域を作成して、データをコピーしてみましたが、特に不具合は確認できませんでした。


秘密領域は、USBメモリーに作成して、持ち歩くことが多いと思いますので、フリーレシーバーも試してみました。こちらも正常に動作しました。



Windows自体の表示はすべて英語ですが、日本語IMEで日本語入力もできました。




LB メディアロック3には、ファイル暗号化ソフト「LB ファイルロック2」が付属するので、こちらも試してみます。

LB ファイルロック2はインストールの必要もないので、動作への不安は少ないです。

ファイルの暗号化、復号化ともに問題は発生しませんでした。

拡張子って?

拡張子とは、ファイルの種類をあらわすためのもので、アルファベット3文字
または4文字が大半です。難しく聞こえるかもしれませんが、そんなことは
ありません。拡張子の例をあげるとjpg、txt、pdf、doc、docx、xls、xlsx、
mp3、wmvなど、色々あります。ちなみに、ここに挙げた拡張子は、

jpg → 画像ファイル
txt → テキストファイル
doc、docx → ワードファイル
xls、xlsx → エクセルファイル
mp3 → 音声ファイル
wmv → 動画ファイル

です。もし、画像ファイルを「写真」という名前で、jpg形式で保存した場合、
「写真.jpg」というファイル名になります。

ただし、拡張子を表示させないオプションが有効になっていると
ファイル名の表示は「写真」になり、.jpgの部分は表示されません。


拡張子を表示させたい場合、Windows 8 では、マイドキュメントなどの
フォルダ画面を開き、「表示」→「ファイル名拡張子」にチェックを入れます。

Windows 7などではまず、マイドキュメントなどのフォルダ画面を開き、「整理」
→「フォルダーと検索のオプション」をクリックします。

「表示」のタブをクリックし、「登録されている拡張子は表示しない」のチェックを外します。
これで拡張子が表示されるようになります。

普段、あまり意識することはないかもしれませんが、例えばインターネット経由で
何かのファイルをダウンロードするとき、ファイル名にどんな拡張子が含まれているかを
確認してからダウンロードすれば、意図しないファイルをダウンロードすることを
事前に防げる……かもしれません。

MBRディスクからGPTディスクに変換

最近のPCでは、GPT形式のハードディスクが主流になっています。
過去の記事でもGPT形式とMBR形式について触れました。

ライフボート製品の中には、MBR形式のディスクをGPTに変換したり、
GPT形式のディスクをMBRに変換する機能を持ったものがあります。
3TB、4TBのデータ用のHDDをMBR形式でフォーマットした場合、2TBしか
使えません。以下はLB パーティションワークス15の画面です。

2台目のディスクは4TBのディスクですが、MBR形式のディスクに
なっているため、2TBまでのパーティションしか作れず、
未割り当てになっている余った領域にパーティションを作ったり
2TBのパーティションを拡大することもできません。

このようなときに、このディスクの変換機能を使用するとデータを
消さずに形式を変えられるので便利です。

※この操作は、Windows がインストールされていない、データ用の
ディスクに対してのみ有効です。Windowsがインストールされた
ディスクにこの操作を行うと、Windows が起動できなくなって
しまいます。Windowsがインストールされたディスクに対しては、
絶対に行わないでください。

GPT形式にすると、4TBのディスク全体が使用できるようになります。

2TBを超える容量のハードディスクを使う場合は、ディスクの形式に注意してくださいね。

GPTハードディスクのWindowsが起動しない・・・


ハードディスクコピーのテストを行っていたときの現象です。
今まで動いていたOSのハードディスクをいったん取り外して別のディスクを接続して操作後、
元のディスクを 元通りに接続したのですが、起動しません。




機器によるようですが、GPTハードディスクの場合、マザーボードから取り外して電源を入れなおすと起動できなくなることがあるようです。

Windowsを使用、シャットダウン

HDDを取り外す

電源ON/OFF

HDDを元通り接続

起動しない


Windowsのスタートアップ修復や、LB イメージバックアップ11Pro等の「ブートコレクタ」を使用すれば、すぐに起動できるようになります。


LB イメージバックアップ11Pro「ブートコレクタ」手順
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

起動しないHDDを接続、起動CD から起動し「オプション」-「ブート コレクタ」を選択します。



「EFI ブートパラメータの修正」をクリックします。



OSが自動検出されますのでチェックを入れて「次へ」すすみます。



適用して再起動すると、



OSは元通り起動します。 C(*゚ー^)ノ*・’゚☆



ブートコレクタ機能は下記の製品にも備わっています。
Paragon Hard Disk Manager 12
LBパーティションワークス15
LBコピーワークス13
Paragon イメージバックアップ11 Server
Paragon Hard Disk Manager 12 Server
Paragon パーティションワークス15 Server
Paragon Image Backup Server CD起動版



Windows(8.1)インストールディスク/修復ディスクで行う場合
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

下記の画面が出る場合は、「コンピュータを修復する」をクリック。




「オプションの選択」-「トラブルシューティング」-「詳細オプション」-「スタートアップ修復」と進みます。

・・・・「修復できない」、と出たのですが、再起動したら起動できました・・・・。
(数回試してますが同様)


まったくの余談ですが、上記のエラーにある
C:\Windows\System32\LogFiles\Srt\SrtTrail.txt をのぞいてみました。

以下のような内容のテキストでした・・・・・。


スタートアップ修復の診断および修復ログ
—————————
前回正常ブート時刻: ‎2014/‎10/‎21 1:41:49 (GMT)
修復の試行回数: 1

セッションの詳細
—————————
システム ディスク = \Device\Harddisk0
Windows ディレクトリ = C:\Windows
AutoChk 実行 = 0
根本的な原因の数 = 1

実行されたテスト:
—————————
名前: 更新プログラムの確認
結果: 正常に完了しました。エラー コード =  0x0
所要時間 = 0 ミリ秒

実行されたテスト:
—————————
名前: システム ディスク テスト
結果: 正常に完了しました。エラー コード =  0x0
所要時間 = 0 ミリ秒

実行されたテスト:
—————————
名前: ディスク エラー診断
結果: 正常に完了しました。エラー コード =  0x0
所要時間 = 47 ミリ秒

実行されたテスト:
—————————
名前: ディスクのメタデータ テスト
結果: 正常に完了しました。エラー コード =  0x0
所要時間 = 47 ミリ秒

実行されたテスト:
—————————
名前: ターゲット OS のテスト
結果: 正常に完了しました。エラー コード =  0x0
所要時間 = 125 ミリ秒

実行されたテスト:
—————————
名前: ボリューム コンテンツの確認
結果: 正常に完了しました。エラー コード =  0x0
所要時間 = 609 ミリ秒

実行されたテスト:
—————————
名前: ブート マネージャーの診断
結果: 正常に完了しました。エラー コード =  0x0
所要時間 = 63 ミリ秒

実行されたテスト:
—————————
名前: システム ブート ログの診断
結果: 正常に完了しました。エラー コード =  0x0
所要時間 = 0 ミリ秒

実行されたテスト:
—————————
名前: イベント ログ診断
結果: 正常に完了しました。エラー コード =  0x0
所要時間 = 78 ミリ秒

実行されたテスト:
—————————
名前: 内部状態の確認
結果: 正常に完了しました。エラー コード =  0x0
所要時間 = 15 ミリ秒

実行されたテスト:
—————————
名前: ブート状態のテスト
結果: 正常に完了しました。エラー コード =  0x0
所要時間 = 16 ミリ秒

見つかった根本的な原因:
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ブートの状態は、OS が正常にブートされたことを示しています。

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ADK/AIKとWindows PEのバージョンについて

パーティションワークスやイメージバックで作成できる起動メディア(Windows PE版)には、バージョンがあります。操作対象のPCとは別のPCで作成される場合には注意が必要です。

ここでは、PEのベースとなるADK/AIKのバージョンと作成されるPEのバージョンについてご紹介します。

インストールするAIK/ADKによってPEのバージョンが決まります。

●AIK
Windows PE 3.0 (Windows 7/2008 R2相当)
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=5753

●ADK 8.0
Windows PE 4.0 (Windows 8/2012相当)
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=30652

●ADK 8.1 update
Windows PE 5.1 (Windows 8.1 update/2012 R2 update相当)
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=39982

細かいバージョンは色々ありますが、XPや2003の古いPCについては、Windows PE 3.0の親和性が高く、Vista/2008以降のPCについては、Windows PE 4.0以降の親和性が高くなります。

また、86版か64版かは、作成する環境と同じになります。

例えば、XPや2003 x86がプリインストールされた旧PCのバックアップを実行する場合には、Windows XP/Vista/7 x86版と、AIKの組み合わせで作成可能なWindows PE 3.0 x86版の起動メディアがお勧めです。

Windows 7/8や2008/20012 x64がプリインストールされた比較的新しいPCの場合は、Windows 7/8 x64版と、ADK 8.1 updateの組み合わせで作成可能なWindows PE 5.1 x64版の起動メディアがお勧めです。